AD日記
今年、テレビ業界で働き始めた新人AD日記
ひと汗かいてまたひと汗2009年04月28日
初めまして、3月から新人ADとして働いている熊木です。
昨年末、8年間留学していたイギリスから帰国して、スペードワンに入社しました。
本日4月28日。
スペードワンでADとして働きだしてから、
早いもので2ヶ月が過ぎようとしています。
社会人としてのマナーを毎日、先輩達に叩き込んでもらっています。
毎日が勉強で覚える事が山ほどある分、その結果が目に見えた時の達成感というか喜びは大きいと思います。
“アフリカ大陸列車紀行”という、旅好きな僕としては願ってもない番組に関わらせてもらい、あっちへこっちへ動き回り汗をかき、失敗しては冷や汗をかき、
“ADとは何なのか?”を毎日、自問自答しているうちにあっという間の2ヶ月が過ぎようとしています。
まぁ走り回ったとは言っても僕が入社したのはロケ後なので
赤坂、新橋、麹町間なのですが…
よくよく毎日を思い出してみるとまだ2ヶ月目か、なんて気もしますが、その最初の番組制作も先日終わり、今週の木曜日にO.Aを迎えます。
ビデオテープに詰められた何十時間分にも及ぶ広大なアフリカ大陸。
そしてそこに生きる人々や動物達を厳選して放送時間分にまとめる。
そうしてまとめられたのは牛の血を毎日欠かさず飲む人々、歌と太鼓で誰かの一生を語る人々、川の流れに身を任せて生活する人々、墓泥棒の末裔、野生の動物などなど。
何十分の1のアフリカを視聴者のもとに送り届けるための編集作業が行われる緊迫した現場で、遥か遠くの“アフリカ大陸”を横目で見ながら、自分に出来る事を探すこと2ヶ月、AD(アシスタント・ディレクター)の
“アシスタント”とは何か?
という疑問に対する自分への問いもぼんやりと見えてきたような、いないような。
そして最後のテロップ入れが終わった時、エンドロールの一部に“AD”を冠した僕の名前が載っていました。
もちろん自分の名前を画面で見るのは嬉しかったけれどその反面、良いのかな?という思いも強く、照れ笑いを押し殺してしどろもどろしている僕を見かねて番組のプロデューサーの方がこう言ってくれました。
「例えばこの番組を見て傷つく人がいるとしよう。そういった人の為に誰が責任を取れば良いのか。それを明確にするのがエンドロールなんだよ。君にはADとしての責任が課せられたという事なんだ」。
そして更に「それには感動を受けた人に対する、良い意味も含まれるんだよ」。
という事も教えてくれました。
公共の電波を通して視聴者に何かを伝える為の十分なリサーチとそれに伴う責任。
その責任を担う事への喜びと覚悟を知りました。
観る側の立場から作る側の立場へと足を踏み入れてから、
しつこいようですが2ヶ月目。
生活、視点、マナーに至るまで様々な事が僕の中で急激に変化しています。
この先に待つ更なる変化を全て右肩上がりに揃えていこう。
そんな事を考えている今日この頃です。


